血液 1 (ドロドロ血・動脈硬化など)


<ドロドロ血> ドロドロ血=高脂血症のことで、中性脂肪や悪玉コレステロールで血が濁った状態。

★ ドロドロ血とは? 血液中の総コレステロール値・悪玉コレステロール(LDL)値・中性脂肪値が高く善玉コレステロール(HDL)値が低い血液のこと。次の一つでも該当すればドロドロ血。

総コレステロール値 200mg/dl以上
中性脂肪値 150mg/dl以上 [総コレステロール値]−[HDL善玉コレステロール]−[中性脂肪/5]
HLD善玉コレステロール値 40mg/dl以下 =LDL悪玉コレステロール(130mg/dlを越えるとドロドロ血)

<ドロドロ血チェック> 次の質問に○ならば下の図を1つ塗りつぶす

1.ラーメン等の麺類の汁はすべて飲む
2.肉類が大好物だ
3.お酒は毎日飲む
4.家族の残したおかずは全部食べる (お腹がいっぱいでも残さず食べる)
5.食べ物の好き嫌いが激しい
6.食べる速度が人より速い
7.朝ご飯は食べない(食べない事が多い)
8.電車で間に合ってもタクシーに乗る(あまり歩かない)
9.歩いていると2人以上に抜かされる
10.身体が疲れていても気力で頑張る方だ
11.常に寝不足である
12.お風呂は熱い方が好きだ
13.外食が多い
14.煙草を吸う

該当する場合は下の血管の断面図の枠を1個ずつ塗りつぶして下さい。
これがあなたの今の血管の内部(血液の通りやすさ)です。

○が5個以上は…黄色信号
○が10個以上は…赤信号

<中性脂肪>
正常値は30〜150mg/dl 高数値の人は「高中性脂肪欠症」と呼ばれる病気である
血液が固まりやすい人は水分を大目に取るようにする事

<ドロドロ血を直すには?>
1. 果物に多く含まれているビタミンC 悪玉コレステロールを減らす効果がある。
2. 青さかなのEPA 中性脂肪を減らす効果がある。
3. オリーブオイルのオレインサン 悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールを上げる効果がある。

<動脈硬化の正体>

LDL(悪玉コレステロール)が血管内に残した酸化したコレステロールをマクロファージが食べてくれる(白血球の一種:細菌を食べる体の清掃車)がコレステロールが多すぎるとマクロファージが食べ過ぎで死んでしまう。その死骸が動脈硬化の元となる。
(HDL善玉コレスレロールはLDLが残したコレステロールを回収する)

血管内の様子

LDL(赤:悪玉コレステロール)がコレステロールを落す

HDL (青:善玉コレスレロール)がコレステロールを回収する

マクロファージ(緑)が血管の壁に入り残りのコレステロールを食べ清掃するが、食べ過ぎると動けなくなり死亡してしまうすると、 死骸のみが血管膜内で残り血液の通り道を狭め、その部分だけ血流が激しくなるので、さらにその部分の血管壁が傷つきやすくなり、そこにかさぶたに当たる様なものが出来たりして動脈硬化の原因となる。
コレステロールが酸化する原因は活性酸素による。

脳の中の動脈硬化では、間藤細胞がマクロファージと同様の原因で動脈硬化を起こす。

間藤細胞(Mato's Cell):自治医科大学名誉教授の間藤方雄教授によって発見された細胞で、脳内の血管に張り付いている細胞(脳内固有)。働きはマクロファージと同様で脳内の老廃物(コレステロールなど)を食べ脳を守る役割をもっている。
しかし、マクロファージと同様に血中のコレステロールなどが増えすぎると老廃物を食べ過ぎ肥大して、脳梗塞、痴呆症の原因になってしまう。


<銀杏(イチョウ)の葉>
銀杏の葉には血液の流れを良くする働きがある。特に脳の毛細血管に効果が高い。
世界40カ国で銀杏を元にした薬が作られている。

銀杏の葉に含まれる成分は、
1.ディロバライド 神経細胞を保護する
2.ギンコライド 外部から入ってくる物を排除する
3.フラボノイド 毒物から細胞を保護する
銀杏の緑の葉に含まれるギンコライドが血液をサラサラにして血流を良くする。

日本では銀杏を元にした薬は無いので「イチョウ葉酒」として摂取する。

「イチョウ葉酒」
1.原料:イチョウの葉(乾燥)…500g ウォッカ(アルコール度70度以上)…1.8g
2.良く洗い細かく切ったイチョウの葉を煮出す(あくは取り除く)
3.アルコール度70度以上のお酒に3週間以上漬け込む
4.余分な成分を取除く為、一度こす(コーヒーのドリップフィルター(2枚重)でこす)
5.湯煎してアルコール分を蒸発させる
6.これを飲み易く工夫して飲む
7.効果:中性脂肪などを減らす効果がある

<ドロドロ血解決法!>
●果物のビタミンC 悪玉コレステロールを減らす
●青魚のEPA 中性脂肪を減らす
●オリーブオイルのオレイン酸 悪玉コレステロールを下げて善玉コレステロールを上げる

<納豆効果>
納豆の中より最近発見された物質で「ナットウキナーゼ」という酵素がある。
この酵素は血管中の血栓(血管を詰まらせる元)を溶かしてしまう働きがある。

納豆の効果的な取り方
統計では心筋梗塞・脳梗塞などは休み明けの早朝(月曜など)に多くおこるので、休み明けの前の晩(日曜など)の夕食で納豆を食べるのが効果的だと言われている。



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