血液 2 (血管の老化・高血圧など)


<血管年齢CHECK>


1.最近、胸が締め付けられることが多い 7責任感が強く、仕事はきっちりする
2.手足がしびれることがある 8最近イライラすることが多い
3.人の名前が思いだせないことがある 9いつも時間に追われている気がする
4.スナック菓子やインスタント食品が好きだ 3コ以内 まだ大丈夫(年相応の血管年齢)
5.タバコを吸い過ぎる 4〜6コ 黄色信号(実年齢+10歳)
6.手が届く範囲内に物を置いている

7コ以上は赤信号 (実年齢+20歳くらいに血管が老化している)


<血管の老化の原因>

1、塩 分の取り過ぎ
塩分を取り過ぎると、血管中のナトリウム排泄機能であるナトリウムポンプが働かなくり血中塩分濃度が高くなる。濃度を薄める為に血管内に多量の水分を取り込むので血液量が増加し、血管に圧力がかかり、血管壁が厚くなる。その為、血管に負担が掛かり血管の老化に拍車をかけてしまう。

2 糖 分の取り過ぎ
血管中の糖分が過剰となり糖とタンパク質が結合する「グリケーション」という作業がおこり血管細胞を固めてしまう。その為、血管に負担が掛かり血管の老化に拍車をかけてしまう。

3 動 物 性 脂 肪の取り過ぎ
血液中は脂肪過剰の状態(ドロドロ血)となる。その為、血液の流れが悪くなり血管に負担をかける。

4 活 性 酸 素
(活性酸素とは、呼吸している限り必ず体内に発生してしまうもの。ガンの原因ともなる。)

4-1 活性酸素は動脈硬化の最大の原因である「酸化LDL」を作る。
動物性脂肪などに含まれるLDL(悪玉)コレステロールが酸化すると、マクロファージ(体内の異物を食べてくれる細胞)が酸化LDLを食べるが、消化しきれず死滅。その死骸が血管内に付着。動脈硬化の原因となる。

4-2 血管壁を傷つけ、カルシウムを付着させる。 
活性酸素が血管壁を傷つけると、そこからカルシウムが入り込み、細胞内に付着。体内でカルシウムが不足していても、細胞内にカルシウムが溜まる「カルシウム・パラドックス」という現象が起こる。 やがてカルシウムが結晶化、血管が石灰化する。

5 ストレス
ストレスによる急激な血圧の上昇を導いてしまう場合があるのでためすぎに注意すること。
ストレスは活性酸素を大量発生させる。なかでも急激なストレスが最も危険。
「便秘」「上司に怒られる」「湯冷め」などでも血圧はすぐ上がる。 
ストレスによる血圧の変化は、普通の人…20〜30up 高血圧の人…50〜60up ※一時的には「200」になる人もいる。
ストレスによって活性酸素が血管内に大量発生すると、ついには血管壁を破壊、血管壁を20〜50%閉塞させているような柔らかい瘤(血液1にあるマクロファージの死骸から出来たもの)が、突然破裂して血栓を生じて、狭心症・心筋梗塞になる危険性が高くなる。

・血管の老化を予防するには上記の1〜5の取り過ぎため過ぎなどに注意しバランスの取れた食生活をすることである。


<活性酸素と戦う為の食品>

成 分 多く含む代表的な食品
ビタミンC パパイヤ イチゴ キウイ 黄・赤ピーマン
ポリフェノール 赤ワイン
カテキン お 茶
ビタミンE カボチャ プルーン アーモンド サバ いわし
βカロチン モロヘイヤ 人参 ホウレン草 小松菜
ゴマリグナン ごま
リコピン トマト

◆脂質の酸化を防ぐには、ビタミンCとビタミンEはペアで摂取するとよい。
◆ゴマリグナンはビタミンEの身代わりとなる。
◆水に溶けやすいビタミンC、これは非常に活性酸素をスカベンジ、すなわち掃除する作用が強い。


<高血圧>
高血圧はサイレントキラーとも呼ばれ、他の病気の引き金になる事が多い。

高血圧定義

理想正常血圧120-80

高血圧と動脈硬化
高血圧のため血管に圧力がかかり血管が傷つきやすくなる。
傷ついた所にコレステロールが溜まり血管を狭くする。
そこから、動脈硬化が起こりやすい。

高血圧の原因
・塩分の取り過ぎ、 塩分 1日10g以下にする。
(日本人の4割は食塩感受性が遺伝している。)
(食塩感受性:食塩によって血圧が上がりやすい体質)
・ ストレス
・ 肥満
・ アルコール
・ 運動不足

高血圧の解消と予防
・ 食事 (塩分・カロリー・食物繊維等に気を使った食事にする)
・ 運動 (138−年齢/2=脈拍数 の運動が良い)


<市販の血圧計で正しく血圧を測るための注意>
・姿勢をよくして心臓の高さで測る。
(手首タイプや指タイプでも同様)位置が違うと血圧が変わる。
・温かい部屋(20度以上)で測る。
・トイレは済ましてから
・食事、入浴、運動直後は時間をおいてから
・測る前に深呼吸をする (測定中に話したりくしゃみをすると血圧が変わる)



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