心理療法とは・

※ 現在、院長療養中につき、しばらくの間、心理療法は中断させて頂きます。
  ご了承ください。


心理療法には、いくつかありますが、私が専門なのは「心理カウンセリング」と「催眠療法」なので、これらに付いて説明をさせてもらいます。
その他の心理療法等は専門外なので申し訳ありませんがわかりません。
(心理療法はそれぞれがとても奥が深いので薄っぺらな知識で説明して間違いてはそれぞれの専門家かから怒られますからね。)


<催眠とは…>
催眠は薬とか道具類は一切使わず言葉で自己暗示に導く方法ですので後遺症や体への危険性は全くありません。
ですが、催眠というとTVなどのイメージでどうしてもいかがわしい感じがあるみたいですが催眠は心理学の1分野で心理療法としても効果が高いと認められている物です。最近では心療内科等でも治療の為に行っています。
(テレビで行っている催眠には結構やらせがありますからねえ・・・、それに最近では催眠のドラマや映画の影響で恐いものと思われがちな様ですが、あれはあくまでドラマであって実際にはあんな凄い事は催眠では起こせません。)

催眠で出来る事・・・
・その人の持っているイメージや願望を疑似体験させられる。(かかる人の持っていないイメージは体験させられない)
・体の感覚(味覚・触覚・嗅覚・聴覚・視覚)を一時的に変えることが出来る。
・自律神経などを正常に働かせる効果がある。
・記憶力や運動能力を上げる。(これはスポーツでよく行うイメージトレーニングの強力版です)
(実はイメージトレーニングも自己催眠の一種なんです)
・ストレスの軽減やトラウマを取ることが出来る。

上記の事を使った方法で対応できる具体例でいうと、

・ ストレスの軽減 (ストレスから来る 頭痛・イライラ・自律神経失調・胃潰瘍などを抑える)
・ ダイエット (下記で詳細を説明)
・ 豊胸 (ホルモンバランスや女性ホルモンの分泌を多くし乳腺を刺激する)
・ 慢性肩こり
・ 生理痛の軽減
・ 偏頭痛、
・ 神経性胃炎
・ 大腸過敏症
・ 対人恐怖症
・ 高所恐怖症
・ 乗り物酔い
・ 赤面症
・ 吃音
・ 好き嫌い
・ 禁煙
・ 不感症
・ 自律神経失調症
・ 集中力を付ける
・ スポーツ能力向上

これは代表的な例で、その他でもこの療法で対応出来るものは数多くあります。
(ただし、催眠は心理療法であって魔法ではないので、対応出来ないものもあります)


<<催眠ダイエット>>

特にダイエットに対しての質問が普段から多く寄せられますので、ここで、催眠ダイエットを使って催眠療法の手順や、効果を簡単に説明しておきます。
(対応する事柄により多少の違いはありますので、その点はご了承ください)

催眠ダイエットは本人にダイエットをしている感じをさせずにダイエットさせるので ダイエットをやめた、目標に達したので終わったという感じがなく、したがってリバウンドがありません。ダイエット状態の生活パターンを習慣化してしまうわけですね。

具体的には、

1. 食事量の制限

・ 間食を止めさせる。
食べたいもの例えばケーキとかが目の前にあって「食べるな」と言われると腹が立ちますが、自分から「今食べたくない・お腹がいっぱい」と思えれば我慢できますよね。そうゆう状態に持っていきます。

・ ご飯の量を7割位にする。
特に夜の食事の量を減らす。7割位食べたところでお腹がいっぱいになり、残してしまうがその残した事が嬉しくなるように持っていく。

・脂っこいものなどのカロリーの高い食事を自然と避けるようにする。

などのその方に合った方法で食事量を減らしていく。

2.運動をさせる。基礎代謝量を上げる。

・ 自然に体を動かしたくなるように持っていく。
ちょっとしたことでも苦にならずに体を動かすように持っていく事によって普段の生活でのカロリー消費量を上げる。

日常生活のカロリー消費 女性(体重52kg) 男性(体重64kg)
炊事(準備・片付け) 60分 140Kcal 184Kcal
入 浴 30分 87Kcal 117Kcal
自動車の運転 60分 84Kcal 111Kcal
ラジオ体操 3分15秒 13Kcal 17Kcal
階段の昇り降り 20秒 2Kcal 8Kcal


・ ウォーキングなどの運動を自然としたくなるように持っていく。

100Kcalを消費するには 散歩 ジョギング サイクリング 縄跳び
男 性 27分 12分 24分 10分
女 性 36分 16分 32分 13分

(100Kcalとは…キスチョコなら4個、クッキーなら2枚分のカロリー)

・ 筋肉を刺激し、自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)を正常化し、体の血行を良くして、基礎代謝(※1)が上がる様に持っていく。
(※1 基礎代謝・・・何もしていなくても呼吸しているだけでも消費するエネルギー(カロリー)のこと)

・カロリー消費のツボや食欲を抑えるツボを自然と刺激するように持っていく。

ツボの名前 場 所 効 果
隔兪(かくゆ)の反射 額の左上、中心よりやや左寄り 脂質を代謝する
腎兪(じんゆ)の反射 鼻の左下 水分を代謝する
手三里(てさんり) 右腕側腕部のツボ 脂質を代謝する
照海(しょうかい) 右足内側くるぶしの下 水分を代謝する


3.スリムになった自分のイメージを持たせるイメージ療法。

・人間のイメージ力には実は大変な力がある。これを使って自分のなりたい体型をイメージさせ記憶に焼き付けるようにして上げるとそれだけでも実際にその体型に近づいて来る。
これを応用して部分痩せやシワの出ない奇麗な痩せ方、または、胸を残して痩せるなどに持って行く。


ダイエットの場合 上記の1〜3をメインにその人に合った方法でのダイエットを行っていく。

次に催眠セッションの手順ですが、

1.簡単なアンケートに答えてもらう。

2.1のアンケートを元にカウンセリングを行う。この時 場合によっては簡単な心理テストを行うこともある。

3.被暗示性テスト(催眠にかかりやすいかどうかのテスト)を行い、催眠療法の説明を行う。

4.予備催眠(準備体操的なものと思って下さい)を行って、浅い簡単な催眠状態を体験してもらい緊張をほぐすようにする。

5.催眠誘導を行う。

6.覚醒催眠を行う。(催眠状態から戻すのと、催眠状態での暗示が以降続くようにするもの)

7.簡単なカウンセリングを行い終了する。

という1〜7の手順で催眠のセッションは行われます。
(2回目以降は4〜7の手順で行う)


<催眠ダイエットについてよく聞かれる事>

「何回で効果が出てくるかとよく聞かれますが、それは私もやってみなければ分からないと言うのが本音です。
催眠のかかり度合いにもよりますが1回で効果が出る人もあれば十数回やらなければならない人もいます。

私の経験では催眠のかかり度合いにもよりますが1回で効果が出る人が5割、2〜3回で効果が出る人が3割、10回以上かかる人が2割といったとこだと思います。

あと、「どのくらい効果が持つのか?」とも聞かれますが、これも上記と同じ回答になります。


<<催眠の限界>>

上にも書きましたが催眠は心理学の1分野として認められているもので、心理療法のテクニックの一つであって魔法や宗教じみた物では無いので、当然出来る事に限界はありますし、催眠にかかり難い人もいます。

催眠で出来ないこと・・・
・身長を伸ばす。(ダイエット・豊胸は別)
・病気を治す。(ストレスや心依性のものは別)
・その人が望んでいないことをさせる。(深層心理に願望を持っている場合は別)
・催眠にかかりたくない人に無理に催眠をかける。(私としては、ちょっと残念・・・?)
などがあります。

催眠にかからない人・・・
当然の事ながら100%全ての人に催眠をかけることは出来ません。
上記にもあるように催眠にかかりたくない人・興味が無い人にはかけることは出来ませんが、興味があって、かかりたいと思ってもかかり難い人もいます。
それは、
・催眠を心の何処かで否定している人。(私がかかるわけがない・催眠なんて本当にあるの、と心の何処かで思っている人)
・どうしても催眠に対する恐怖感が取れない人。
・かける相手を信用できない場合。
・言葉の通じない場合。
・イメージ力・集中力が著しく乏しい人。(催眠は基本的に頭の回転が速い人の方がかかり安いと言われている)
などの場合があります。
上記とは別で、ごくまれですが体質的にかからない人もいます。

一般的に、25%の人が深い催眠、50%の人が軽い催眠、25%の人がかかり難いと言われています。
(かかり難い25%とは上記の原因でかからない人です)


<<よくされる質問>>
少しでも催眠の誤解と偏見を解く為に、よくされる質問を書いておきます。

Q1.催眠をかけられると嫌な事でもさせられてしまうのでは?
A1.その様な事は決してありません。いくら催眠をかけてもしたくない事を強制的にさせる事は出来ません。
催眠にかかっている人でもその人が嫌がっている事を無理にさせようとするとそこで催眠は覚めてしまいます。
催眠はかかった人がしたいと思っている事にしか対応できません。

もし、質問のような事が出来るのなら催眠を使える人は、まわりの人にいろいろ理由を付けて催眠をかけお金を貢がせ大金持に成ってるはずですが、私は大金持ちではありませんからね・・・(-_-;)。

Q2.催眠はどんな人にもすぐかけることが出来るのですか?
A2.これも私としては残念なんですが、出来ません。上記の「催眠にかからない人」に書いた様な人にはかけるのは難しいです。
だからこそ、かけられる方としては安心だとおもいます。
どんな人にも催眠をかけることが出来るなら街で自分のタイプの娘を見つけ、その子に催眠をかけて自分の思い通りに・・・なんてことも出来て嬉しいのですが、残念ながらそんな事は出来ません。
(こんな例えばかりで申し訳ありません、他に思い浮かばなかったもので・・・(~_~;) )
催眠にかかりたい、催眠を使って何かを克服したい・体験したい、と思っている人にしかかけられません。

Q3.覚めなくなる事はないの?
A3.覚ませばすぐに覚めます。万が一覚まし忘れたとしても(かけた人が心臓麻痺か何かで倒れたとしても)数分〜数十分程度で自然に覚めます。覚めないということはありませんので、ご安心を!

Q4.自分の言いたくないことを催眠中に言ってしまうのでは?
A4.催眠中でも意識はあり、自分が何をしているか、何をしゃべっているかを分かっていますので、その心配はありません。
ただ、こころの何処かで本当は誰かに聞いてもらいたいと思っていることは言う可能性はありますが、それを言うとしたら催眠師と被験者(かかっている人)に信頼関係が出来ている時だけなので心配はないでしょう。
療法士は もし聞いたとしても それを他の人に話す事はありません。(被験者のプライバシーを保護する義務がある為)

それから、催眠中のことはほとんど覚えていますので言ったか言わないか分からない、ということもありません。

Q5.体や心に後遺症みたいなものは残らないの?
A5.特に後遺症の様な かけられた人にとって悪影響を与えるものは残りません。
かけられる方が望んでいる内容の催眠をかけられているのでどのような内容の催眠でもストレス発散になり良い影響しか残りません。

催眠療法として良い状態が催眠がとけた後まで残るように(効果として現れる様に)催眠をかける場合はありますが、これは事前に被験者に承諾を頂いておきます。

ただ、まれにものすごくかかり安い(1000人に1人位の割合でいる)被験者に、ものすごく催眠のじょうずな人が悪意を持って悪い効果が出るように催眠テクニックを駆使してかけると、それが残ることは可能性としてはありますが、それだけの条件が揃って、その上 自分にとってマイナスになる暗示を被験者が受け入れてしまう可能性的はほとんど無いと思います。

Q6、催眠にかかってる時ってどんな感じですか?

A7.かかるひと全員に言えることは、最初の段階の軽い催眠状態の時は、ただ目をつぶっているだけっていう感じしかしなということです。
自分が何処に居て、何をしてるか、どんな事を言ったか、分かってますし、聞いたことも全て覚えています。
でも、手が上がりますと暗示すると自然と手が上がってしまって不思議な感じがするそうです。

徐々に深い催眠状態に入って来ると、とても気持ちがいいそうですが、ここから先の感じ方は、その人の持っているイメージによりますので千差万別です。
結構多いのは「ふわふわ浮いてる感じ」「温かい海の中に漂ってる感じ」「ポケーと日向ぼっこをしてる感じ」ですね。
でも微妙なとこまで比較するとまったく同じ人はいません。
覚めた後ほぼ全員が言うのは「気持ち良かった」「また、かかりたい」「体が軽くなった」ということです。


心理カウンセリング(非指示療法)

<心理カウンセリングとは・・・>
私の行っているカウンセリング方法はノンディレクティブ(非指示療法)と呼ばれている手法なのですが、これを言葉で正しく表現するのは非常に難しいというより不可能に近いものですので、あくまでも概要として捕らえて下さい。

側から見た感じでは、ただカウンセラーがクライアント(被験者)の話を「うんうん」とうなずきながら聴いているだけの様に見えてしまうものですが、この聞き方にテクニックが入っているものです。
ただ、「うんうん」とうなずき、たまにあいずちを入れているだけに見えますが、実はクライアントの自分自身の心の中を自分から気が付かせるように持っていっているものです。
(クライアント自身が、既に答えを持っているが、それに気が付かない場合も結構あります)

例えば、「あなたはここがこう悪いから良くしなさい」と人から言われると腹がたってそうしたくなくなるものです。
しかし、自分から「ああ、私はここがこう悪かったから、こうすればいいんだ」と気が付けば腹た立つどころかスッキリした気分でそれを実行できます。
この、自分で気づく状態に持って行く聞き方をしている、クライアントの話を導く、と言えば分かってもらえるでしょうか。
そうゆうカウンセリングの仕方をしています。

(カウンセリングは奥が深く、この説明ではほとんど説明できていませんし、場合を限定した説明をしているので同業者というか、同じ非指示のカウンセリングを行っている人・勉強している人は、追加説明や文章を修正したいと異議もあると思いますが勘弁して下さい。)


<どの様な手順で行うか?>

特に手順など無く、クライアントに決めた時間に来て頂き、椅子に座り60分間自由な時間を過ごしてもらうだけです。
話をする事を強要するようなことは無く、話したい時に話したい事を話せばいいだけです。

場合によってはテープレコーダーで録音させて頂き逐語記録(話の内容をそのまま文章にしたもの)を作ることもありますが、この時は必ずクライアントの許可を頂いてから録音させて頂きます。


<回数はどのくらいかかるのか?>

クライアントの来たい回数だけ来ればいいです。


<1回の時間はどのくらいかかるの?>

1回60分です。どんなにクライアントの話が盛り上がっていても延長はありません。

こんな説明で少しは感じがわかって頂けたでしょうか?


<カウンセリング・催眠に関する所有資格>
・米国催眠療法士協会 公認催眠療法士
・米国催眠療法士協会員
・(財)日本カウンセリングセンター カウンセラー養成コース 終了
・YM心理センター 公認カウンセラー



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