肩こり(コチコチ筋肉)
● 肩こりについて・・・
肩こり(かたこり/肩凝り)とは症候名のひとつで、正式な病名ではありません。
肩や首の部分で何らかの原因により血行不良が起こり、それによって 酸素や栄養分が筋肉の末端まで届かず、
疲労物質が蓄積しこれが刺激となって 肩こりを起こすと考えられています。
二次的原因で起こる肩こりは腫瘍 や内臓疾患による関連痛や放散痛であることもあり、いわゆる「放置すると危険な肩こり 」です。
詳しくは本ページ後半の”肩こりの怖さ:3 関連痛による肩こり!”を参考にして下さい。
● 「肩こり」は”コチコチ筋肉”とも呼ばれる肩から背中・首筋にかけての筋肉の血行が悪くなり、硬くなった状態をいいます。
<コチコチ筋肉>
筋肉のこり(肩こりや腰のこり)をそのままにしておくと筋肉の収縮力が弱まる。これにより骨への刺激も弱まり骨のカルシウム新陳代謝が悪くなり、骨に新しいカルシウムを取り込まず骨から古いカルシウムのみが溶け出すため骨密度が薄くなる。
(筋肉には、身体を動かす他に骨の刺激を与え新陳代謝を促進する役割も持っている)
<肩こりによるコチコチ筋肉>
肩こりのコチコチ肉をそのままにしておくと首(頚椎)を支える力が弱まり頚椎の椎間板を変形させ神経を圧迫する。それが原因で神経障害を引き起こし手足のしびれとなって現れることがある。
<コチコチ筋肉チェック> 6つ以上…赤信号
1 |
背中のファスナーを自分で上げる事が出来ない。 |
2 |
靴下を立ったまま履く事が出来ない。 |
3 |
立って仕事をする時、つい足をそろえてしまう。 |
4 |
長電話が大好き。 |
5 |
片方の歯だけで物を噛んでしまう。 |
6 |
あぐらをしながら新聞・雑誌を読んでしまう。 |
7 |
横になってテレビを見る事が多い。 |
8 |
正座をして後ろに倒れて肩を床につける事が出来ない。 |
<肩こり体操> 肩の筋肉をほぐす
肩を上げ降ろした時に力を抜く。(首と肩関節の間の筋肉を緩める)
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肩の前回し後ろ回しを交互に行う。(肩関節の周りの筋肉を緩める) |
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手を両肩に乗せたままで両肩の開閉運動。(背中の筋肉を緩める)
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両手を頭の後ろで組んで胸を張ったりゆるめたりする。(胸の筋肉を緩める)
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● 予防のために普段から注意すること
肩こりも予防できます。「あれが原因で肩がこったんだ」と思い当たることがきっとあるはずです。
年をとれば筋肉も老化し肩こりは出やすくなりますが、ある程度のことに気を付けると格段に肩こりを軽くすることもできます。
肩こりの原因として次の事が良く言われますが、これらを注意してみてください。
1.運動不足・・・・軽いウォーキング程度でも効果があります。その時間も無い方は せめてストレッチだけでもして下さい。それだけでも効果は絶大です。
2.悪い姿勢・・・・椅子に座っている時、立っている時の姿勢ももちろんですが、歩いている時の姿勢も胸を張って歩いていますか?
長時間同じ姿勢でパソコンやスマホをしていませんか?それも悪い姿勢と同じです。
30分に一度は伸びをするなど軽く体を動かしましょう。
3.目の疲れ・・・・現代ではパソコンやスマホで目を酷使するみたいです。パソコンはいつも一定の距離で見ているのでピントを取り直す
必要がないためピントフリーズ減少(レンズを調整する筋肉のこわばり)が発生して、首や肩の疲れ・ドライアイなどの温床となります。
4.ストレス・・・ストレスも自律神経を乱して血行不良を起こしやすくし、血行不良から首や肩のコリへと進んでいきます。
でも、ストレスを取れと言っても難しいですよね。軽い体操程度でもストレスの緩和になりますから、ストレスが溜まったと思ったら
軽く運動してみてください。それだけでもだいぶストレスは解消するはずです。
5.疲労・・・・疲労は誰でも頑張って何かをすれば溜まるものです。頑張り過ぎず、適度な休憩をはさみながら、物事をやってくださいね。
6.太り過ぎ・やせ過ぎ・・・・太り過ぎは言うまでもなく体が重く動かしにくい体を無理に動かしている為、
痩せすぎは筋力・体力が無く体を動かすのに負担がかかるため。
7.体の歪み・・・・体の歪みも血行不良や肩こりなど体の障害の温床です。あなたの体は歪んでいませんか?
鏡の前に立って次の項目をチェックしてみましょう!
上記以外にもこんなチェックもしてみてください。
・腰は真っ直ぐ前を向いている? 捻じれていない?
・左右のウエストのくびれ方は同じ?
・バストの位置は左右同じ高さ?
・指先の位置は左右体の同じところ?
・首は傾いていない?
・頭は傾いていない?
一つでも気になれば、あなたの身体は歪んでいるかも・・・
その他 ハイヒール・厚底の靴・きつすぎる下着・噛み合わせ・顎のズレ(顎関節症)なども肩こりの原因になると言われています。
まずは自分が正しい姿勢で立てているか鏡などでチェックしてみましょう。
● 肩こりの怖さ:2 肩こりによるコチコチ筋肉からの病気!
肩こりは病気じゃないと馬鹿にしてほっておくと場合によっては とても危険なこともあります。
一つ目は顔のムクミ!、肩や首が凝ると頭部や顔面に上がったリンパ液が胴体側に戻って来れずムクミの温床となります。
そして、もう一つは「くも膜下出血」に代表される脳梗塞系の病気です。首・肩が凝ると言うことは筋肉が膨らんで硬直するということ、
そうするとその中や横を 通っている血管を圧迫し血液の流れが速くなります。そしてその早い血流がそのまま脳へ行くと脳の血管を
傷つけたり・血栓(血の塊)を細い血管まで 運んで押し込んで詰まらせたりします。
脳の中で血管が切れれば脳内出血、詰まれば脳梗塞、ということです。
肩こりを軽んじないで適切な対処をしましょう!
● 肩こりの怖さ:3 関連痛による肩こり!
「関連痛」とは痛みを感じている場所以外が原因で起こる痛みのことで、治すためには痛い場所を治療するのではなく、原因となっている場所を
治療しなければ なりません。
関連痛を正しく知れば病気の早期発見にもつながります。気になる痛みは自分で判断せず、専門家に確認してみましょう。
(「整体院もみのき」では全スタッフが関連痛の代表的な出方について勉強しております。気になる時にはご相談ください。)
肩や背中が痛かったり、腰が張ったりするのは必ずしも肩こりや腰痛とは限りません。こういった痛みは内臓疾患のサインであることも少なくないのです。
それは胃や心臓、胆嚢などの神経と肩や背中の神経が脳へ行く途中の脊髄で交わっているため、脳が内臓の痛みを肩こりなどと勘違いすることがある
のです。
例えば心臓発作は、本来なら胸の左側が痛くなるものと捉えがちですが、初期段階では左小指の痛み、左腕または首や顎が痛いと感じることがあります。
この痛みは心筋梗塞の初期段階として重要なシグナルでもあります。
また、「胃」と「心臓」は痛みを感じる神経が脊髄の同じ場所を走っているため、心臓の不調を胃の痛みと勘違いすることもあるのです。
※ 普段から、たかが肩こりと軽んじないで、きちんとケアを心がけてくださいね!
整体院もみのきでは、肩こりをただの筋肉披露とだけは捉えず、肩周りの筋肉に負担かける重心バランスの
崩れや動きなども考慮し改善されるよう施術しています。
是非一度、体験してみて下さい。