ダイエット 3 (中年太り)

<脂肪細胞が作られるのは…>
食べたものをエネルギーとして蓄え、肥満体質の贅肉を作るものに白色脂肪細胞がある。
肥満の原因の白色脂肪細胞は一生のうち3回、非常に増加する。
つまり、肥満体質が決まる時期は一生のうち3回ある。
妊娠9ヶ月頃と、生後1年間(0〜1才)、思春期(13才〜15才頃)の3回によって、その後の一生、白色脂肪細胞が維持されてしまう。
一度増加してしまった白色脂肪細胞は小さくはなるが、ほとんど減少はしないので増やさないようにすることが肝心である。
(上記の時期以外でも白色脂肪細胞は増加する)


<中年太り>

中年太りの特徴として、
@食べる量は増えていない
A生活習慣も変わらない
B特にお腹や下半身が太る
C30〜40代のある時突然太りだす等がある。

人の食べ物に対する好みの変化は生涯で何回か起きる。
離乳期に好きな味・嫌いな味が刷り込まれ、その後一生の食の好みが決まる。
12〜18歳の成長期には成長ホルモンが分泌され、タンパク質合成が促進されて動物性タンパク質を多く含む洋食を好むようになる。

中年になると多くの人が肉や脂っこい食事より煮物や魚など和風の食事を好む。
人間の肉体は20代で完成され、それ以上成長させる必要がなくなるからだ。
30歳を過ぎてから肥満になるそのきっかけは基礎代謝の低下と考えられる。

基礎代謝とは生活に必要な最低限のエネルギーの消費量で、20代では1日平均1539キロカロリー、30代では1360キロカロリー、40代以降は急激に減少して自分でも気付かないうちにエネルギー消費量が低下する。
基礎代謝の低下は肉体が完成されて維持するだけになったため、消費しきれないエネルギーを脂肪細胞が蓄えて中年太りを起こす。

だから、ずっと同じカロリーを摂取していると基礎代謝が低下した差の分だけ太ってしまうのである。
中年に限らずダイエットの基本は、筋肉を付け基礎代謝を上げることである。


<中年太り対策>
中年太りだけではなく、肥満全体に有効。

1. 筋肉をつけ脂肪を燃焼させる。

筋肉はカロリーの消費量が多く特に運動しなくても普段の生活でもエネルギーの35%を消費している。
筋肉が多くなれば基礎代謝の低下を補い脂肪を燃焼させる。
そして運動する時、脂肪を消費する働きを促すのは副腎から出るアドレナリン、交感神経から放出されるノルアドレナリン これらの物質が脂肪細胞内の中性脂肪を分解し脂肪細胞が縮んでいく(脂肪細胞は元の細胞より最大100倍大きくなっている)

2.ビタミン B群を摂取して脂肪を燃やしやすくする。

ビタミンB群は脂肪分解を促進する作用を持っている。
ビタミンB群を多く含む食品は、セロリ、パセリ、玄米、レバー、豚肉の赤み などこれらを適量摂取することで運動での脂肪分解を促進する。


inserted by FC2 system